JABEE 平成26年度以降の入学者

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技術者養成コース(JABEEコース)平成26年度以降の入学者

コース概要

技術者養成コースはJABEE(技術者教育認定機構)の認定を受けた技術者教育コースで ある。 JABEEは、一般社団法人、日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education)、通称JABEE「ジャビー」といわれ、技術系学協会と密接に連 帯しながら技術者教育プログラムの審査・認証を行うため1999年ll月に設立された非政府 団体である。JABEEの目的は、統一的基準に基づいて理工農学系大学における技術者教 育プログラムの認定を行い、技術者の標準的な基礎教育と位置付け、国際的に通用する技術者育成の基盤を担うことを通じて、わが国の技術者教育の国際的な同等性を確保し、そ の成果を社会と産業の発展に寄与することである。なお、JABEEによると、「技術者」とは「数理科学、自然科学および人工科学の知識を駆使し、社会や環境に対する影響を予見しながら資源と自然力を経済的に活用し、人類の利益と安全に貢献するハード・ソフトの 人工物やシステムを研究・開発・製造・運用・維持する専門職業」と、非常に広い範囲に 定義している。このような技術者を教育・育成するために、JABEEが認定する教育プログラムにおいては以下に示すような知識・能力を修得させることが要求されている。

(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養

(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている 責任に関する理解(技術者倫理)

(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力

(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力

(1)応用数学、物理学、化学または生物学および農業・環境関連科目の修得

 (2)農業土木関連(土、水、基盤、環境)分野の知識

 (3)実験または調査を計画・遂行し、データを正確に解析・考察し、説明する能力

 (4)専門的な知識、技術を駆使して、課題を探求し、組み立て、解決する能力

 (5)実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的能力

(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能 力

(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力お よび国際的に通用するコミュニケーション基礎能力

(g)自主的、継続的に学習できる能力

(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

(i)チームで仕事をするための能力

本コースのカリキュラムは、これらの知識・能力が十分修得できるように構成されている。

教育理念

技術者養成コースにおける教育理念は、地域環境ならびに農村計画、農村環境整備に関す る計画レベルでの農業工学関連技術に加えて、土木材料、設計施工法、水利施設や潅潤排水 事業、農業生産システムに関する必要な素養や技術の習得によって、卒業時には自らが学習し自己の能力と資質を開発することができる者として高い評価が得られるような人材を育成 することにある。

学習・教育到達目標

技術者養成コースでは、農業生産性の向上のみではなく、地域の環境・資源、生態系お よびエネルギーに配慮した計画・設計・施工・運営管理を行える技術者を育成すべく、コー ス履修者に対して次に示す(A)~(E)の学習・教育到達目標を定めている。 すなわち、本コースでは、農業工学関連技術の社会的位置付けや技術者として必要な倫理を理解した上で農業工学関連技術の基礎知識を学習し、これをもとに専門知識を習得し、さらに深い専門知識を習得した上で、実証的研究をとおして実践能力とコミュニケーション能力を習得するという、一連の学習・教育到達目標を設定している。ここで履修学生は、これらの指定された目標について学習し、それぞれに設定された必要な学習水準をすべて達成することが求められる。同時に教員は、履修者がこれらの目標水準を達成するために必要な教育を行うとともに、社会や学生の要求を配慮した継続的な教育改善を行うことを目指している。なお、これらの学習・教育到達目標はJABEEが要求する(a)~(h)の基準 を考慮しながら、本コースの修了者の持つべき能力として設定したものである。 以下に技術者養成コースにおける学習・教育到達目標について説明する。  

(A) 人類社会における技術の位置付けと技術者としての社会的責務および倫理観を習得 する
「食料」、「環境」、「資源」、「エネルギー」などの地球的規模の諸問題を解決するために必 要とされる農業工学関連技術の人類社会での位置付けを認識し、農業工学関連技術が人類 社会および地球環境に及ぼす効果や影響について多面的に考える能力を習得するととも に、技術者としての社会的責務と倫理観を習得する。
(B) 農業工学関連技術の基礎知識を習得する
農業工学系技術者は、数学、情報技術、自然科学等に関する十分な知識を有し、これら を人類の幸福のために活用することが求められる。ここでは、そのための基礎知識として、 数学、生物、化学、情報ならびに農業工学関連技術の基礎知識としての力学系科目などを習得する。
(C) 農業工学関連技術の専門知識を習得する
農業は土と水に大きく依存しており、食料生産の安定と安全・安心、人類の生存環境創 造と維持のために「土」と「水」に関する十分な知識と理解が必要である。また、食料生産 と人類の生存環境を取り扱う農業工学系技術者には、農地や水利にかかわる現場での計測 技術、地域資源の有効利用と環境に配慮した整備計画、持続可能な生産基盤整備、自然環 境に配慮した施設整備に関する知識が必要である。ここではこれらに関する専門知識を習 得する。
(D) 主要な専門知識を習得する
農地・農村の計画・評価に関する主要専門知識の習得のためのサブコース(D1)と農村・ 都市部における設計施工に関する主要専門知識の習得のためのサブコース(D2)、環境保 全や人間活動に配慮した農業生産システムに関する主要専門知識の習得のためのサブコー ス(D3、申請中)を配置し、履修者はいずれかのサブコースを選択してより深い主要な専 門知識を習得する。
(E) 総合的デザイン能力を習得する
技術に対する社会的要求は現場にあることから、現場での技術的諸問題点を明確化しそ の解決方法を確立するために科学を素養とした分析能力と論理的思考に基づくコミュニ ケーション能力の習得が要求される。そして、現場での問題点を解決するためには、習得 した基礎知識と専門知識を現場にて実践する能力およびチームで仕事をする能力が必要と なる。ここでは、現場での問題把握から解決に至るまでの実践的手法を自主的・継続的に 学習することを通じて総合的デザイン能力を習得する。

以上の学習・教育到達目標に関連する科目はに示すとおりであり、関連科目群 の達成度により各学習・教育到達目標の達成度を評価する。具体的には各科目の成績を 「秀」4点、「優」3点、「良」2点、「可」1点とし、科目群ごとの平均値を総合評価値とする。各学習・教育到達目標の達成は、この総合評価値とそれぞれの目標ごとに設定され た条件により評価される。技術者養成コースは生産環境コースと同様に修了要件は124単 位であるが、JABEEが定める別途の修了要件を満たすことが必要になる。

各学習・教育到達目標の内容とJABEE基準との関連、またそれぞれの達成度評価基準 の細部について次に説明する。

(A)人類社会における技術の位置付け

(A1) 大学・学部および学科の理念を通して人類が直面する諸問題を学び、「農」の立場から多面的に物事を考える能力を習得する

評価対象科目 フレッシュマンセミナー、地域環境科学概論、生産環境工学概論、共通演習
JABEE基準との関連 (a)、(b)、(i)

(A2)「食料」、「環境」、「資源」、「エネルギー」などの地球的規模の諸問題を理解するために,人類社会の基礎知識を習得する

評価対象科目 地域と文化、現代社会と経済
JABEE基準との関連 (a)、(b)、(e)

(A3)農業工学の立場から環境問題を学び、知識を習得する

評価対象科目 士と水の環境、環境学習と体験活動、環境土木学
JABEE基準との関連 (a)、(b) 、 (d)、(i)

(A4)技術者の社会的責務を理解し、技術者として持つべき倫理観を習得する

評価対象科目 技術者倫理、資源管理制度論
JABEE基準との関連 (b)、(e)、(g)

◎ 学習・教育到達目標(A)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。


(B) 農業工学関連技術の基礎知識を習得する

(B1) 農業工学技術の基礎となる数学に関する知識を学び、これを技術へ応用でき る能力を習得する

評価対象科目 数学、数学演習、応用数学、応用数学演習、統計学
JABEE基準との関連 (c)、(d)、(g)

(B2) 農業工学に関する技術的問題の解決に必要な情報処理技術を学び、実験デー タの解析や直面する問題の分析を行える能力を習得する

評価対象科目 情報基礎(一)、情報基礎(二)、情報処理工学、広域環境情報学
JABEE基準との関連 (c)、(d)、(e)

(B3) 力学,化学,生物学などの自然科学の基礎知識を学び、これを農業工学技術へ応用する能力を習得する

評価対象科目 化学、生物学、基礎力学、基礎力学演習、熱力学、材料力学
JABEE基準との関連 (c)、(d)、(g)

◎学習・教育到達目標(B)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。


(C) 農業工学関連技術の専門知識を習得する

(C1) 測量に関する知識および測量手法を学び、計測手法およびデータ処理手法の基礎能力を習得する

評価対象科目 測量学、測量実習、応用測量学
JABEE基準との関連 (c)、(d)、(g)

(C2) 農業土木技術に共通する専門知識として「土」と「水」に関する知識と理論を学び、実験を通して理論を応用する能力を習得する

評価対象科目 環境土壌物理学、土質力学、土質力学演習、水理学、水理学演習、流域水文学、生産環境工学基礎演習、基礎実験
JABEE基準との関連 (d)、(g)

(C3) 農業工学技術者として取り扱う関連施設を学び、これらを計画・設計・施工 するための基礎となる専門知識を習得する

評価対象科目 構造力学、構造力学演習、社会基盤工学 、設計製図
JABEE基準との関連 (d)、(g)

(C4) 農地と農村地域計画について学び、地域資源の有効利用と環境に配慮した整備計画を行うための専門知識を習得する

評価対象科目 農地環境工学、地域資源利用工学、地域環境保全学、農村計画学
JABEE基準との関連 (d)

◎学習・教育到達目標(C)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。


(D) 主要な専門知識を習得する

(D1) サブコースD1に関する知識の習得

農地・農村のもつ多面的機能や環境保全のための技術とその評価、とくに農村地域における生活環境や環境汚染の実態解明と環境管理に関する知識を習得する。

(D1-1)農地・農村のもつ多面的機能に関する知識を理解し、環境保全のための技術とその評価手法に関する知識を習得する

評価対象科目 土地改良学、環境リモートセンシング工学
JABEE基準との関連 (d)、(e)

(D1-2) 生活環境や環境汚染に関する知識を学び、汚染の実態解明と環境管理にこれらの知識を応用する能力を習得する

評価対象科目 農村環境工学、地水環境工学
JABEE基準との関連 (d)

◎学習・教育到達目標(D1)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。

(D2) サブコースD2に関する知識の習得
農村・都市地域における生産環境の整備に際して、地域資源の活用、資源のリサイクル、環境に配慮した生産手段の整備および関連施設の設計や新資材の開発に関する知識を習得する。
(D2-1) 生産基盤施設の整備に必要な知識を学び、施設の計画・立案を行う基礎的能力を習得する

評価対象科目 土木施工法、水利施設工学
JABEE基準との関連 (d)、(e)

(D2-2) 生産基盤施設を設計・施工する上で必要な材料に関する基礎的知識を学び、地域資源の活用やリサイクルについて考究する能力を習得する

評価対象科目 土木材料学、鉄筋コンクリート工学
JABEE基準との関連 (d)

◎学習・教育到達目標(D2)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。

(D3) サブコースD3に関する知識の習得

農村・都市地域における、環境保全や人間活動に配慮した農業生産システムの技術開発、設計・評価に関する知識を習得する。

(D3-1) 生産基盤施設の整備に必要な知識を学び、施設の計画・立案を行う基礎的能力を習得する

評価対象科目 農業・建設機械学、食品工学
JABEE基準との関連 (d)、(e)

(D3-2) 農業生産システムを構築する上で必要な基礎的知識を学び、システムの高度化や農産物の高品質化について考究する能力を習得する

評価対象科目 バイオロボティクス、農産加工流通工学
JABEE基準との関連 (d)

◎学習・教育到達目標(D3)の達成度評価
この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であることで達成される。

(E) 総合的デザイン能力を習得する

(E1) 習得した科学技術と農業土木に関する知識を応用し、これを実践する能力を習得する

評価対象科目 専攻実験、専攻演習(一)
JABEE基準との関連 (d)、(g)

(E2) 技術的問題点の明確化と解決のために必要な日本語および外国語によるコミュニケーション手法を学び、理論的思考に基づいた説明能力を習得する

評価対象科目 英語(一)、TOEIC英語(一)・中国語(一)、英語(二)、TOEIC英語(二)・中国語(二)、英語(三)、英語(四)、科学英語
JABEE基準との関連 (e)、(f)、(h)

(E3)  農業土木技術の理論と実際についての認識を深め、社会人として活躍するために必要なキャリアデザイン手法について習得するとともに、現場で実践力を習得する

評価対象科目 キャリアデザイン、ビジネスマナー
JABEE基準との関連 (d)、(e)、(f)、(h)、(i)

(E4)  新たな知識の習得を自主的・継続的に行い、獲得した知識を有効に応用して問題解決を行うための総合的設計能力を習得する

評価対象科目 専攻演習(二)、卒業論文
JABEE基準との関連 (d)、(e)、(f)、(g)、(h)

(E5)  新たな知識の習得を自主的・継続的に行い、獲得した知識を有効に応用して問題解決を行うための総合的設計能力を習得する

評価対象科目 生産環境工学特別演習
JABEE基準との関連 (f)、(g)、(i)

◎学習・教育到達目標(E)の達成度評価

この学習・教育到達目標は、上記評価対象科目の総合評価値が1.0以上であること、かつ専攻実験、専攻演習(一)、生産環境工学特別演習、専攻演習(二)および卒業論文の評価 が「優」であることにより達成される。

履修方法
(1)コース登録時期
本コースの履修登録は3年進級時に行う。その際サブコースの選択も同時に行う。履修 登録は学生の自由意志によるものであるが、本コースは資格を取得することのみを目的としているわけではなく、専門技術者を養成するためのコースであることをよく認識して登録していただきたい。

(2)コース登録上の注意点
本コースの構成科目は1年次、2年次にも配当されており、本コースを目指すものは1.2年次における履修科目の選択に当たっても留意しなければならない。さらに本コースの 修了のためには、上記で説明したように各学習・教育到達目標ごとに設定された達成度を満 足しなければならない。このためには各学習・教育到達目標に配当されている1.2年次科目において必要な成績を収めていなければならない。従って本コース登録時には本コース科 目の成績をチェックし、その結果によってはコース選択を受け付けない場合もある。以上のように、本コースを履修するためには1・2年次における履修科目選択とその成績が重要であり、本コースの登録を希望するものは、入学時から十分な履修計画をたてる 必要がある。

(3)ポートフォリオ
本コース履修学生は、本コース構成科目のレポート、小テスト答案、定期試験答案等をまとめたポートフオリオを作成しなければならない。すなわち各構成科目の担当教員より 返却を受けて、各自がこれをファイルし保存する。このファイルは、履修学生の達成度自 己評価の上で重要な資料となるので、随時見直し、その後の学習に役立てていただきたい。 このポートフオリオは必要に応じて提出を求められ、また本コース終了時には必ず提出しなければならない。 なお、答案等の返却に関して以下のルールを適用しているので、注意すること。
1)学生への答案等の返却は、原則として当該科目の期末試験の成績相談日に行う。
2)返却日に答案等を受け取らなかった学生については、次年度以降のその科目の開講学期における成績相談期間内での返却となる。
3)上記返却期間以外での答案等の返却依頼には応じない。また、保存期間(3カ年)を過ぎた答案等は破棄するため、希望があっても返却できない場合がある。

(4)編入学生の生産基盤コースへの登録基準
本学科への編入生も技術者養成コースに登録可能である。しかしその際には、認定科目 の評価が必要となり、学科内の技術者教育検討委員会で出身学校(大学、短大、専門学校 など)の成績およびシラバス等を参考にし、認定科目の評価を決定する。決定に際して、 本人への口頭試問や、出身学校への問い合わせを実施する場合がある。

(5)技術者養成コースに関する履修者の移籍について
技術者養成コースでは、履修者のコース移籍に関する規則を以下のように定めている。 これは、技術者養成コース履修者が修了前に生産環境コースに移籍する場合、あるいは生産環境コースから技術者養成コースへ移籍する場合のルールを定めたものであり、各々の 条件を満たす者についてのみ適用する。

1)技術者養成コースからの移籍について
以下のいずれかの条件に該当する者については、技術者養成コースから生産環境コースへの移籍を申し出ることができる。
1.退学あるいは休学した者
2.何らかの止むを得ない理由により研究室活動を続けられない者で、生産環境コースへの移籍を希望する者
なお、技術者養成コースからの移籍については、生産環境工学科内の技術者教育検 討委員会および教育改善委員会での審査(以下、学科内審査)を経て承認を受けなけ ればならない。

2)技術者養成コースへの移籍について
以下のいずれかの条件を満たす者については、3年次終了時に技術者養成コースへの登録を認めるものとする。
1.1)で述べた事由により技術者養成コースの登録資格を失い、復学後に技術者養成 コースへの再登録を申し出て、学科内審査を経て「適」と判定された者
2.生産環境コースからの登録申請者のうち、技術者養成コース登録学生と同等以上の 熱意を有するとともに所定の学習教育目標を達成しており、学科内審査を経て「適」と判定された者

3)コース間の移籍申請期限
コース間の移籍申請期限は3年次の年度の2月末日までとし、移籍を希望する学生は期限までに学科内の技術者教育検討委員会に移籍申請を行うこと。なお、移籍に関 する学科内審査は、申請期限後に実施するものとする。